記者たち 衝撃と畏怖の真実
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公開年 : 2018年(日本公開2019年)
監督 : ロブ・ライナー
製作会社 : Acacia Entertainment, Castle Rock Entertainment, Savvy Media Holdings
上映時間 : 91分
911の同時多発テロを発端に、大量破壊兵器がどうのという無理筋の展開でイラク戦争に踏み切ろうとするブッシュ政権と、それを肯定するだけのメディアの論調が支配的な中で、唯一事実に基づいた報道を行おうとしたナイト・リッダーの記者たちの実録もの。
原題の "Shock & Awe (=衝撃と畏怖)" はイラク戦争に踏み切った時の米軍の作戦名。
ニューヨーク・タイムズなんて、つい最近のトランプ政権下でこそ権力監視しっかりやるみたいなスタンスで支持されていたけど、この時は思いっきりイラク戦争に加担しており、隔世の感がある。
と同時にメディアってこうも変わるんだなという希望と疑念が混ざった感覚も覚える。
権力の意向を追随するだけのメディアの在り方という点では、今の日本も大体こんな感じか、記者会見が記者会見の体をなしていない、あるいはロクに開かれもしないのでより酷い状況だなと思わずにはいられない。
記者の一人ストロベルが恋人の実家のホームパーティーに行って、相手の親から「お前んとこのやたら政権に批判的な記事なんなん」みたいなクレームをうける場面がつらかった。
映画の内容は実際の通りなので、映画の中で記者の主張が通り政権の嘘が暴かれ、記者たちの努力が報われる形で「ハイ正義が勝ちましたよ」みたいなエンディングを迎える事にはならず、物凄い宙吊り感があった。
でもやるんだよ というか リンゴの木を植え続ける という気持ち。
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